【レビュー】ファンタビジョン / 面白格安花火ゲーム【PS2】
記念すべき一本目はPS2の最初期に発売されたファンタビジョン。
ローンチタイトルではないけど、PS2発売の5日後に発売ということで、ほぼ最初期のタイトルなはず。
購入価格はなんと110円。同じ110円棚の中にはウイイレやパワプロなどのお馴染みスポーツゲームがゴロゴロ散見される中、夏という理由だけで購入…
大丈夫か…?
花火のパズルゲームくらいの知識はあったけど、完全に未プレイなので、何もわからない状態でゲームスタート…
システム云々の前に、雰囲気がやたらオシャレ。なんとなくピチカートファイブを彷彿とさせる雰囲気。
プレイした第一印象は、
操作に慣れがいる!!!
打ち上がってくる花火玉を3つ選択して○ボタン押すと花火が爆発するだけなんだけど…
シンプルなはずなのに、慣れるまでに時間がかかった…この3つ選択するってのがなかなか厄介で、
めちゃくちゃ説明しづらいんだけど、伸びる線を動かして花火玉を選択するっていう独特のシステム。最初は素早く同じ色を素早く選択できず、多少イライラさせられた。
花火はすごく綺麗なんだけど、綺麗だな〜と、ボーッと見てるわけにはいかない。
花火玉は何もせずにいると、消えてしまってミス扱いになり、ゲージが減る。
ゲージが減ってゼロになるとゲームオーバー。
ゲージを回復させる手段は、ゲージ回復の花火玉を爆発させる方法と、スターマインモードがある。
花火に星型のマークを選択したのを混ぜると、左下のSTARMINEの文字に明かりが一つずつ灯っていく。
全部光るとスターマインモードに突入する。
急にスターマインモードが始まるんだけど、簡単に言うとボーナスステージみたいなもの。
花火が爆発した時、同じ色の花火玉に当たると連鎖して爆発する。スターマインモードは同じ色の花火玉しか打ち上がらないんで、一回爆発させればガンガン連鎖して花火が打ち上がる…70から80連鎖くらいするので、なかなか気持ちいい。そしてゲージも多少回復するので、いいことづくめ。
スターマインモードが終わるとまた通常モードへ。ステージ1はすぐクリアできたけど…
ステージ2くらいでよくゲームオーバーになる…
なんとなくプレイしているだけではこの先に進めそうにない。
何がいけないのか???
普通に花火を3つ選んで爆発を繰り返してたら、ミスまみれでゲームオーバーになるし、飛んでくる花火の色に任せた運ゲーになってしまう。
何が大事かって、デイジーチェインというシステムがめちゃくちゃ大事。
説明書を見ても全然わからん!
というかイメージができない…
ただ、後々気づいたけど、デイジーチェインって、ぷよぷよでいうと連鎖するかしないか、くらいめっちゃ大事!
基本は同じ色3つ選んで爆発だけど、デイジーチェインは、違う色の花火玉と花火玉の間になんか挟めば色んな色の花火玉を爆発させらるっていうこと。
ただし、ガンガン連鎖させてるとめっちゃ楽しいけど、連鎖を狙いすぎると花火が消えてミス扱いになるし、どれくらい花火を爆発させずにキープできるかっていう経験が必要なので、慣れるまで大変だった…
今までなんとなくプレイしてたけど、デイジーチェインを意識してプレイすると、面白さが段違い。
そこからはもうファンタビジョン沼。
ガッツリハマれたし、全クリが見えてきた…
ちなみにステージは全部で8つ。
2ステージクリアごとにオシャレな実写ムービーが入る。
ステージ2をクリアすると女の子が誰かに電話してる。部屋のもの全部オシャレ。
電話の相手は宇宙にいる少年…
宇宙…?????
宇宙ステーションの子どもと電話してるのかな?
うーん…楽しそうだ。
しかし、花火と何の関係が…??
とか思っていたらステージ3が始まる…
いつのまにかステージは宇宙で、花火は横から飛んでくる。
宇宙で花火…理屈は考えなくていい。
酸素がどうこうとか、野暮な事は言うまい。
ステージ4までクリア。
なんだか遠くに来た気がする。
花火も難しくなってきた。そしてまた実写ムービー。
また電話。電話機や椅子が北欧家具的オシャレさ。もうこの辺りでストーリーを理解することはできないだろうと思い、ひたすら花火に集中しようと決意する…
これは花火というか、花火という概念なんだろう…
ステージ1の頃はオシャレな感じだったけど、ステージ8までいくともはや何が何だかわからないステージに…
ステージ名も BEYOND THE INFINITY…無限を超える…??
まぁしかし、ここまでくれば、クリアできそう。
ただ、このゲーム、コンティニューなしというファミコンのようなシビアさ。オシャレな割にストイックなゲーム。ミスったらまた最初からというプレッシャー…しかしテクニックはもう十分。なんとかクリア。
最後までオシャレな実写を挟んでエンディングへ…
とにかく電話が大事なことだけはわかった。
エンディングでこの実写ムービーの謎が解けたりするかと多少期待していたけど…
こっちの理解力が低いのかもわからんが、とにかく最後までストーリーは謎のまま終わった…
でもいい。オシャレだから…
総合的なところでいうと、本当に110円でいいのかというくらい楽しめた。
パズルゲームとしてよくできてるし、ビジュアルやゲームデザインも言うことなし。
別にパズルゲームにストーリーとか求めてないし…
ただ、1プレイが長いかな〜
8ステージって少なそうに見えてけっこう長い。1ステージが普通のパズルゲームの感覚からすると長いのかな?10分くらいだけど、8ステージあると1時間30分くらい。
ただ、それでも何度もプレイしてしまうくらいの中毒性はあると思う。
花火が連鎖して爆発してるのは気持ちいいし、序盤はオシャレな雰囲気だし、ついついPS2の電源を入れたくなってた。
パズルゲーム苦手な人でも、なんとかデイジーチェインまで習得してもらえればガッツリハマると思う。ビジュアルの良さでそこまでプレイしてもらえる気もするけど…
そろそろ涼しくなってきたけど、格安花火ゲームでまだ夏を味わいたい人はぜひ!